考えることに境界線を引かない方がいい
先日、業務の中で、困ったことが発生して、色々調べた結果、どうも答えが出ず、担当の方に聞くしかないということで事情を説明して、助言をいただいたときに認識したことです。
日本に限らず、と思いたいですが、役所などでよく、手続き等に来た人をたらいまわしにするという話を耳にしたりすることがありますが、これは私も社会人生活をしてきた中で推定するに、「その担当は自分ではない」と線を引いてしまっている為、次から次に担当に引き渡すという行為がされていることに起因すると感じています。
結局、人を長時間待たせることになりますし、時間をかけた割に、そこにはその来所者が期待する手続きは1ミリも進んでいないという現実があるだけです。「お役所仕事」なんて言われて、よく話のネタにされていますね。
しかし、先日、私も似たような状況に陥っていると認識した訳です。これは、考える訓練、思考の整理について、自分の中で意識して、少しづつ改善をしようと、行動し始めたことで少し頭が回るようになったのかなと、我ながら感じました。
何が言いたいかというと、緊急の要件で、今すぐ何とかしなければいけない、という話であれば、担当者が決まっているなら真っ先に話をその方に振るべきです。ですが、そこまで急ぎでないもので、色々な物事が入り組んでいるような何か複雑な物事が発生したときは、「どうすれば解決できるのか、完成形はなにか」ということにまず意識を向ける。
その完成形と、今の問題が発生している状況を比較して、そこに行きつくまでに何をどうすればいいのか、何が必要なのかについて意識して、それをつなぎ合わせて仮説を立てる。その上で担当に振るなりすると、互いに内容も把握しやすいですし、問題点なども把握しやすくなる、ということに気が付いた訳です。
いまさらですけど。
思考を整理したり、深く考えたり、今までは割と周りが言うまま、よしとすることに従ってきましたが、一歩立ち止まって、自分はどう思うのか、どういう結論をもつ可能性があるのか、こういうことにも気付けるようになりました。
知識は多い方がいいですし、思考も深い方がいいです。ただ、それらをきちんと整理して自分なりの結論なり、考察なりをきちんと出せるようになる訓練がまだまだ必要と感じた訳です。
ありがとうございました。