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今年も、宇宙アサガオの観察を始めることにしました。

そもそも、宇宙アサガオって何のこと

お子さんのいる家庭だと、もしかしたら知らない人はいない話かも知れませんが、宇宙アサガオというのは、宇宙に行ってきたアサガオの種を地球に持ち帰って、毎年それを育て、成長する過程で突然変異が発生したものを発見したら、JAXAに報告する、といったような、学習も含んだきちんと意味のある事業に関連する活動です。

JAXA "Seeds in Space I" JAXA宇宙種子実験 宇宙を旅したアサガオ/ミヤコグサを育てよう!
JAXAでは宇宙放射線が植物の種子に及ぼす影響を科学的に調べることを目的として、実際にアサガオとミヤコグサの種を宇宙フライトさせました。宇宙に生まれた世界で1つだけの変化アサガオ、あなたも咲かせてみませんか?
宇宙アサガオリレープロジェクト | 宙だよりスタジオ

厳密には、宇宙ステーションに9か月おいたアサガオの種(S郡)と、何もしていないアサガオ(N群)、理科学研究所において重粒子線(炭素イオンビーム)を照射したアサガオ(P群)と別れていて、それぞれを育てたときに、突然変異が起きた場合に、JAXAに報告するというものです。詳細は、宇宙アサガオの育て方のPDFに記載があります。

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突然変異の見分け方もPDFファイルがあります。

https://edu.jaxa.jp/contents/other/seeds/pdf/9_variation_asagao.pdf

宇宙アサガオの品種は、「ムラサキ」というもので、種の皮がすごく分厚いです。一般的なアサガオは、種を植える前に、水に二日程つけてから植えるという作業があると伺ったことがありますが、このムラサキの種はそれが無意味だそうです。相当皮が厚いです。

私は、以前とある地域のとある市の教育委員会でシステム系の業務をしていたことがあって、その時に、運よく宇宙アサガオの種をもらったので、手元にあるのです。これは、一般的には流通していないものです。

ちなみに、私がもらった2023年当時は、第14世代とのことでした。だから、今年 2024年に植える種は、第15世代となります。

去年育てたときは、突然変異なんて全くありませんでした。もしかして全部N群だったら、と思うと、それでもいいかなとは思います。

どうして育てようと思ったのか

宇宙アサガオの種を持って帰っていいですよ、と、みんなに提供された訳ですが、誰も持って帰らなかったのと、私が少し興味をもったので、育ててみようと思ったのがきっかけです。

それと、うちの花は草花が好きで、よくいろいろなものを育てているので、話を聞きながらやれば何とかなると思った訳です。

予想を大きく上回る結果に

昨年、宇宙アサガオの種をもらった時に、その種をくれた先生からは「あまり芽を出さないかもしれない」という話を伺い、最初20個位あればいいかな、と思ったのですが、芽を出さないとつまらないので、最終的には50個位もらってきて、かつ、少し大きめのプランターに、全部植えることにしました。

そしたら、芽を出さないどころか、全部目を出して大惨事となりましたが、みんな個性を出しながらも成長して、きれいなアサガオの花を咲かせてくれました。

そして、秋が終わって冬に入る11月下旬以降には、たくさんのアサガオの種を得ることができました。

それでは2024年の作業を実施します

まず、土です。プランターを1つ、小さいですが、購入してきました。また、培養土5Lも追加で購入、ほかマグアンプM 中粒と赤玉土は去年の残りをそのまま使います。

最初に大きい方のプランターの土をほじくり返して去年のアサガオの根っこなどを取り除き、買ってきた小さいプランターに移し替えます。

全部移したら、大きい方のプランターを空にして、それこそ丹念に根っこを取り除いて新しい培養土を入れ、残っていた赤玉土と混ぜて、最後にマグアンプMも混ぜて終わりです。大体、2つのプランターともに土の嵩はいい感じに満たされています。

育つ環境ができたら、今度は種の準備です。

プランターの大きさの都合で50個準備します。

この品種は皮が厚いので、「芽切」という作業が必要になります。詳しくはJAXAの育て方をみましょう。宇宙アサガオの種に小さな傷をつける作業になります。

この後は種を撒いて、水をあげて終わりです。

今年もたくさんの花を見られるとうれしいです。

昨年は以下のような形でした。

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